神殺
四柱推命
 
神殺
 神殺とは、四柱推命学の「吉凶星」の別名で、「神」とは吉星のことを言い、「殺」とは凶星のことを言う。

吉星の解説

暗禄(あんろく)

 思わぬ財産や土地などが転がり込む事がある。

駅馬(えきば)

 子供の頃に親と離れて暮らす。孤独性が強く、職場や住居を転々とする。中年以降運気が向上発展する。

学士(がくし)

 学事及び技芸が発展する。

華蓋(かがい)

 芸の才能に恵まれ、人より尊敬を受ける。生活は豊かであるが、夫婦縁は薄い。

金輿禄(きんよろく)

 男女共良き伴侶を得て幸福な生活が期待出来る。特に女性は玉の輿に乗って身分の高い所に嫁ぐ。

夾禄(きようろく)

 財産に恵まれる。二つの仕事、二つの家を支配する。

月徳貴人・月徳合

 いずれも親兄弟、親戚、友人などから強力な援助が受けられる。月徳貴人が干合するのを月徳合と言う。

月空(げっくう)

 人の頭となり、多くの使用人を得る事が出来る。

座敗(ざはい)

 学業、事業共に迷いが多く不安定。

将軍(しようぐん)

 機敏、敏捷性あり。自衛官や警察官に適するが殉職したり病死したりする。

大極貴人(たいきょくきじん)

 生来自己に備わる福運があり、中年から晩年にかけて発展する。

天徳貴人・天徳合

 「天徳星」と言われる大吉星。いずれもご先祖様の徳力によりあらゆる危険や災難から守られ、幸福をもたらす。 ただし、欲得がからんで来る場合は余り効果は期待出来ない。大運、流年に巡って来る時も効果はあるが、 四柱に持っている方が強く働く。天徳貴人が干合、支合するので、天徳合と言う。

天厨貴人(てんちゅうきじん)

 生涯衣食住に不自由なく福禄が集まるが、大財を得る事は出来ない。

天乙貴人(てんおつきじん)

 身に品位があり、人の引き立てを受け発展する。

天官貴人(てんかんきじん)

 「天乙貴人」とほぼ同じ。

日徳(にっとく)

 慈善陰徳を施す性があり、福禄厚く諸種の災難を免れる。

富貴学堂(ふうきがくどう)

 学業に秀で世に出られる。印綬が付けば大吉。

福生貴人(ふくせいきじん)

 金銭的に恵まれ、生涯困難に遭う事が少ない。

禄馬同群(ろくばどうぐん)

 禄馬同郷とも言う。慈悲心に富み、福禄が自然と集まり世人の尊敬を受ける。

凶星の解説

隔角(かくかく)

 兄弟が何人いても離れて行くか、頼りにならない。

下情(かじょう)

 情に脆く目下の者を過信し、面倒を見ても逆に迷惑をかけられる事がある。男性は女性に甘い。

魁罡(かいごう)

 社会的には事業家、作家、スポーツマン等、闘争的な分野で大きく発展するが、不慮の災難に遭いやすい。 家庭的な女性の場合は余り問題ない。特に、傷官、敗財の帝旺・羊刃が重なったら要注意。 成人する前に一旦親元から離れて暮らさないと、片親が早く亡くなる事がある。四柱に財星と官星が共に並ぶと運気に波乱が生じる。

金鎖(きんさ)

 若死したり、早くこどもを失う。

断橋(だんきよう)

 親戚と疎遠になり、孤独性が高い。

血支(けっし)

 胃腸が弱く、遺伝的に胃潰瘍や癌にかかりやすい。

血刃(けつじん)

 先天的に悪疾遺伝の要素を持っている。

紅艶(こうえん)

 愛嬌がある為、色情の過ちを犯しやすい。

深水(しんすい)

 頑固で強情。凶星が付けば、泳ぎが下手で水難の恐れがある。

地耗(ちもう)

 目下の者に情をかけてだまされたり、財を奪われたりする。

天耗(てんもう)

 目上の人を過信しだまされたり、財を奪われたりする。

八風(はっぷう)

 セックスが強く、色情の過ちを犯しやすい。

白衣(びゃくい)

 流産したり、子供や妻に先立たれやすい。凶星が共にあれば本人も短命。

飛刃(ひじん)

 熱しやすく冷めやすい。辛抱が出来ず、財を流し産を破り、身を滅ぼしやすい。

暴敗(ぼうはい)

 思慮分別に欠け、無鉄砲に突き進んで破綻を招きやすい。

羊刃(ようじん)

 性格が激しく、運命も波乱が多い。官星と印星に付く場合はその限りではない。

流霞(りゅうが)

 中年期に夫婦間の争いの恐れがある。また、中風などにかかりやすい。
※ 天乙貴人は阿部泰山系の四柱推命では大吉星である。この天乙貴人は、安田流四柱推命の天徳貴人の意味と同じ要素があるため、 私は、結婚や商談、病院へ行く日など、その人の吉日を取る時に天乙貴人も考慮して鑑定している。 ちなみに吉日の取り方は、天干星が吉星で地支が旺相していたり、天徳貴人の日や天乙貴人の日、年支と支局している日が良い。さらに羊刃や冲、刑がないことが望ましい

四柱から導かれる吉凶星

正桃華(せいとうか)

 正桃華は色情の星である。酒色に溺れやすいという凶意はあるが、人との付き合いは上手だとされる。 また各種の才能があるとも言う。紅艶や咸池と共にあれば、特に色情の過ちに注意が必要である。

妨害日(ごうがいび)

 妨害日は何事も中途で妨害が起りやすく、特に夫婦縁に障害や食い違いが起りやすく、小事から離婚に至ったりしやすい。 又は若くしてやもめとなり、中年以後孤独になりやすい星である。

呻吟日(しんぎんび)

 呻吟日は心に憂いを持つ事が多くなり、取り越し苦労も多い星である。物事が順調に進まず、諸事不如意となりやすい。

鬼限日(きげんび)

 鬼限日は男女とも幼い時、夜泣きやひきつけなどの発作を起こしやすいが、成長するにつれて忍耐強くなる。 また、この星は歳より老けて見られる星でもある。時に白髪、しわ顔の人が多いとされる。

平頭年(へいとうねん)

 甲子年生まれ、甲辰年生まれ、丙辰年生まれを平頭年という。
平頭年は夫婦縁が変わりやすく、また親兄弟とも不和となりやすい星である。そして、中年以後孤独になりやすい傾向がある。

桃華殺(とうかさつ)

 桃華殺は四柱に子、卯、午、酉の中三字あれば桃華殺となる。男は酒色に溺れやすく、女はも男に従って失敗しやすい。但し官星が旺ずれば悪さを抑えてくれる。

咸池(かんち)

 古来から沐浴は色情の星とされることから、三局の沐浴に当たる星を咸池としたものである。
・木局の亥、卯、未から見た子は咸池
・火局の寅、午、戌から見た卯は咸池
・金局の巳、酉、丑から見た午は咸池
・水局の申、子、辰から見た酉は咸池である。

 咸池があるかどうかは、年支から探す方法と日支から探す方法がある。また日支から時支をみた時に、時支が咸池に当たっている場合を咸池殺という。
 咸池は色情の星である。色情問題を起して苦労しやすい星と言える。水難の意味もあり、性格はせっかちになりやすい星である。
男命の場合は、咸池と駅馬が四柱にあると、女漁りをして金銭を浪費しやすく、沐浴する柱に咸池があると、性欲が強く、夜遊びが多くなる。
女命の場合は、咸池があると美人が多く、偏官に咸池がつくと、ホステス、キャバ嬢、芸者、芸能界、女優、タレントとなって活躍したりする。

金神時(こんしんじ)

 乙丑時、己巳時、辛卯時、癸酉時に生まれたことを金神時という。
金神時を持つ人は勇猛で威厳がある。ただ破敗の神と言われていて、人の意見を聞 き入れず強情なため、人に嫌われる傾向が強い。 四柱に火気(丙丁午巳または火局) があれば発達する。そして四柱に更に偏官があれば貴人の命となる。
行運に火気が巡れば発展し、水気が巡れば運が落ちる星である。
 
星を求める表
月支より繰る吉凶表
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日干より繰る吉凶表1
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日干より繰る吉凶表2
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四季より繰る吉凶表
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四柱より繰る吉凶表
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