干支について
干支の起源
干支は、中国大陸が殷の時代(紀元前17世紀~紀元前11世紀)に、日付を記録するために使われ始めたとされ、
「十干(じっかん)」と「十二支(じゅうにし)」の組み合わせから成り立っています。
戦国時代(紀元前403年~紀元前221年)になると、日付だけでなく、年、月、時刻、方位の表現にも使われるようになったようです。
十二支に動物が割り当てられるようになったのは、秦の時代(紀元前221年~紀元前206年)頃と考えられています。
日本においては、埼玉県の稲荷山古墳から出土した鉄剣(古墳時代のもの)に「辛亥年」という干支の記述が見られることから、
5世紀頃には日本に伝わっていたと考えられています。
飛鳥時代~奈良時代(7世紀~8世紀)のキトラ古墳の壁画に十二支の動物を模した人物像が描かれていることや、
『万葉集』に十二支に動物を当てたと思われる記述があることから、この頃には干支が広まっていたと考えられています。
また、日本書紀に百済から暦法が伝わった記述があり、暦と共に干支も伝わったと考えられています。
このように、干支は古墳時代から飛鳥時代、奈良時代にかけて日本に伝わり、広まっていったと考えられています。
そして、「壬申の乱」や「戊辰戦争」等歴史的な出来事にも干支が使われています。
十干とは
十干は、陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)と深く結びついています。
その陰陽五行説とは、万物は「陰」と「陽」の二つの要素と、「木」「火」「土」「金」「水」の五つの要素から成り立っているという思想です。
十干は、それぞれ陰と陽、五行に割り当てられています。先に書いた方が陽で後が陰です。
・木:甲(きのえ)、乙(きのと)
・火:丙(ひのえ)、丁(ひのと)
・土:戊(つちのえ)、己(つちのと)
・金:庚(かのえ)、辛(かのと)
・水:壬(みずのえ)、癸(みずのと)
となります。
そしてその読み方は、十干が日本に伝わった際、陰陽五行説の思想に基づいて、
それぞれの漢字に「兄(え)」と「弟(と)」を割り当てましたので、
兄(え):陽、弟(と):陰、そして、五行の「木」「火」「土」「金」「水」と組み合わせることで、
以下のような読み方になりました。
・木の兄(きのえ):甲
・木の弟(きのと):乙
・火の兄(ひのえ):丙
・火の弟(ひのと):丁
・土の兄(つちのえ):戊
・土の弟(つちのと):己
・金の兄(かのえ):庚
・金の弟(かのと):辛
・水の兄(みずのえ):壬
・水の弟(みずのと):癸
このように、十干は単に順番を表すだけでなく、陰陽五行説に基づく深い意味を持っています。
▼甲(きのえ)
・意味:
・生命の始まり、成長の起点
・まっすぐに伸びる大木、リーダーシップ
・始まり、発展、成長
・象徴:
・春、始まり、成長
・特徴:
まっすぐに伸びる大木のように、力強く成長するエネルギーを持っています。物事の始まりを象徴し、リーダーシップを発揮する傾向があります。
▼乙(きのと)
・意味:
・柔軟性、協調性、成長の過程
・つる草や若木、しなやかな成長
・柔和、協調、忍耐
・象徴:
・春、成長、柔軟性
・特徴:
つる草や若木のように、しなやかに成長する柔軟性を持っています。協調性を大切にし、周囲と調和しながら成長する傾向があります。
▼丙(ひのえ)
・意味:
・燃え盛る火、情熱、活発
・太陽、エネルギー、行動力
・情熱、活発、行動力
・象徴:
・夏、情熱、エネルギー
・特徴:
燃え盛る火のように、情熱的で活発なエネルギーを持っています。行動力があり、積極的に物事を進める傾向があります。
▼丁(ひのと)
・意味:
・静かな火、灯火、知性
・ろうそくの火、内なる情熱、知恵
・知性、思慮深さ、内なる情熱
・象徴:
・夏、知性、内なる光
・特徴:
ろうそくの火のように、静かで内なる情熱を持っています。知性や思慮深さを持ち、物事を深く考える傾向があります。
▼戊(つちのえ)
・意味:
・大地、安定、どっしりとした安定感
・山、安定感、信頼
・安定、信頼、包容力
・象徴:
・季節の変わり目、安定、信頼
・特徴:
大地や山のように、どっしりとした安定感を持っています。信頼性が高く、周囲を包み込む包容力があります。
▼己(つちのと)
・意味:
・田畑、育成、人を育てる
・田園、育成、包容力
・育成、包容力、忍耐力
・象徴:
・季節の変わり目、育成、包容力
・特徴:
田畑のように、育成や人を育てる力を持っています。忍耐強く、周囲をサポートする包容力があります。
▼庚(かのえ)
・意味:
・鉱物、剛健、改革
・刀剣、剛健、改革
・剛健、改革、決断力
・象徴:
・秋、改革、決断力
・特徴:
庚は、金属の中でも特に硬い鉱物や刀剣を象徴し、剛健さや改革の力を表します。
決断力があり、物事を断行する力を持っています。変化や改革を好み、新しいことに挑戦する傾向があります。
▼辛(かのと)
・意味:
・宝石、繊細、鋭さ
・繊細、鋭さ、美意識
・象徴:
・秋、繊細、美意識
・特徴:
辛は、宝石のような繊細さや鋭さを象徴し、美意識が高いことを表します。感受性が豊かで、
細やかな感情を持っています。美的センスがあり、芸術的な才能を持つ人もいます。
▼壬(みずのえ)
・意味:
・大海、知恵、包容力
・知恵、包容力、柔軟性
・象徴:
・冬、知恵、包容力
・特徴:
壬は、大海のような広大な包容力と知恵を象徴し、柔軟な思考を持つことを表します。
知的好奇心が旺盛で、知識欲が強いです。柔軟な思考を持ち、変化に対応する力があります。
▼癸(みずのと)
・意味:
・雨露、静寂、生命の源
・静寂、生命の源、神秘性
・象徴:
・冬、静寂、生命の源
・特徴:
癸は、雨露のような静かで神秘的な生命の源を象徴し、内なる力を持つことを表します。
感受性が豊かで、内面的な世界を大切にします。神秘的な魅力やカリスマ性を持つ人もいます。
これらの意味は、陰陽五行思想に基づいた象徴的なものであり、解釈は多岐にわたります。
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十二支について
▼子(ね):陽性・水
・意味:繁殖力が高く、子孫繁栄や財を象徴します。
・特徴:機知に富み、行動力と財力があると言われる。
▼丑(うし):陰性・土
・意味:忍耐強く、誠実で着実な努力を象徴します。
・特徴:粘り強く、責任感が強く、努力家であると言われる。
▼寅(とら):陽性・木
・意味:勇猛果敢で、決断力と才知を象徴します。
・特徴:勇敢で正義感が強く、リーダーシップを発揮すると言われる。
▼卯(う):陰性・木
・意味:温厚で従順、平和と調和を象徴します。
・特徴:穏やかで愛嬌があり、人当たりが良いと言われる。
▼辰(たつ):陽性・土
・意味:権力と隆盛、正義感と信用を象徴します。
・特徴:想像力と創造力が高く、カリスマ性があると言われる。
▼巳(み):陰性・火
・意味:知性と探求心、情熱と生命力を象徴します。
・特徴:冷静で洞察力があり、目標達成能力が高いと言われる。
▼午(うま):陽性・火
・意味:行動力と社交性、陽気と華やかさを象徴します。
・特徴:明るく社交的で、自由を愛すると言われる。
▼未(ひつじ):陰性・土
・意味:穏やかさと協調性、芸術的才能を象徴します。
・特徴:優しく忍耐強く、思いやりがあると言われる。
▼申(さる):陽性・金
・意味:器用さと臨機応変さ、知恵と好奇心を象徴します。
・特徴:賢くユーモアがあり、社交性も高いと言われる。
▼酉(とり):陰性・金
・意味:勤勉と親切、世話好きと社交性を象徴します。
・特徴:几帳面で責任感が強く、面倒見が良いと言われる。
▼戌(いぬ):陽性・土
・意味:忠実さと献身、誠実さと忍耐力を象徴します。
・特徴:誠実で忠実、信頼できる人物であると言われる。
▼亥(い):陰性・水
・意味:勇気と冒険、無病息災を象徴します。
・特徴:勇敢で正直、目標に向かって猪突猛進すると言われる。
これらの意味は、十二支が人々の生活に根付き、文化的な象徴として用いられてきた中で形成されたものです。
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料 金
一般の方 :90分 6,600円
会員様 :90分 5,500円
プロコース:90分 7,700円
※占い師養成(プロ)コースは会員様のみ
推命家 山口寶將
山口寶將(やまぐちほうしょう)
昭和39年生まれ
24歳の時から姓名判断や九星気学、
遁甲占術を学び、
平成 7年 日本推命学研究会 教範
平成16年 日本推命学研究会 師範
平成17年 国際風水科学協会 B級
ライセンスを取得し、
地域のカルチャーセンターでも
四柱推命や風水を教えている。
占いで開業したい方のための
占い講座も行っている。