四柱推命の探求

古代の叡智から自己と運命の流れを読み解く

四柱推命とは?

四柱推命は、生年月日と出生時間から個人の性格、才能、そして運命の大きな流れを読み解く、東洋占術の一つです。その高い的中率から「占いの帝王」とも呼ばれます。このインフォグラフィックでは、その複雑で奥深い世界を、基本から分かりやすく解き明かしていきます。

歴史の潮流:四柱推命の発展

1

唐代 (618-907年)

李虚中が年月日の三柱で運命を占う基礎を築く。

2

宋代 (960-1279年)

徐子平が時刻を加え四柱を完成。「淵海子平」が著される。

3

明代 (1368-1644年)

劉伯温が「滴天髄」を著し、理論がさらに深まる。

4

江戸時代 (1818-1830年)

桜田虎門が「推命書」として日本に紹介。

5

近代

松本義亮氏らが研究し「四柱推命」と命名。現代の形へ。

万物の理:陰陽五行説

全てのものは「陰・陽」の二つの側面と、「木・火・土・金・水」の五つの要素から成るという思想が、四柱推命の根幹です。これらの要素は互いに影響を与え合います。

五行の相関図

外側の矢印は、力を与え育む「相生」の関係を示します。

内側は、力を抑制し打ち負かす「相尅」の関係を示します。

相生(そうじょう)- 助ける関係

  • 木は燃えて火を生む
  • 火が燃え尽き土(灰)を生む
  • 土の中から金(鉱物)が生まれる
  • 金が冷えて水(水滴)を生む
  • 水は木を育てる

相尅(そうこく)- 打ち負かす関係

  • 木は土の養分を吸う
  • 土は水をせき止める
  • 水は火を消す
  • 火は金を溶かす
  • 金(斧)は木を切り倒す

10の天干:基本性質の比較

十干は、その人の表向きの性格や才能の核を表します。ここでは、本文の記述に基づき各干の「指導力」「安定性」「創造性」「社交性」を視覚化しました。

12の地支:時間の流れと性格

十二支は、時間の流れや季節の変化を象徴し、その人の内面的な性格や行動パターンに影響を与えます。

十二支 五行 陰陽 性格キーワード
子(ね)一本気, 実行力, 性急, 頑固
丑(うし)独立心, 勉強家, わがまま
寅(とら)活発, 社交家, 考えが深い
卯(う)おとなしい, 情が深い, 世話好き
辰(たつ)頑固, 向上心, 努力家, 短気
巳(み)内心は強い, 親切, 疑い深い
午(うま)交際上手, 旅行好き, 大雑把
未(ひつじ)取り越し苦労, 正直, 情け深い
申(さる)夢が大きい, テキパキ, 落ち着きがない
酉(とり)世話好き, 交際上手, 考え深い
戌(いぬ)義理堅い, 用心深い, 自分本位
亥(い)がんばり屋, 凝り性, 短気

運命の星々:天干星と地支星

天干星の吉凶バランス

11種の天干星は、運勢に良い影響を与える「吉星」と、試練や課題を示す「凶星」に分かれます。

地支星の運勢サイクル

12種の地支星は、人の一生になぞらえられ、運気の強弱の波を表します。帝旺で頂点を迎え、絶で底を打ちます。

命式の鍵:五行のバランス

四柱推命では、五行(木火土金水)のバランスが最も重要です。特定の要素が多すぎる「太過」、全くない「不足」は、性格や運勢に特徴的な偏りを生み出します。

太過:頑固
不足:気概に欠ける

(食傷星)
太過:神経過敏
不足:商才に欠ける

(財星)
太過:財が流れる
不足:お金に淡白

(官星)
太過:多忙, 敵多い
不足:責任感に欠ける

(印星)
太過:優柔不断
不足:粘り強さに欠ける

時の流れを読む:流年の運気

毎年巡ってくる運気「流年」。どの天干星が巡るかによって、その年のテーマや注意すべき点が変わります。あなたの今年のテーマは何でしょう?